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【論文・プレスリリース】NTTP混入シタグリプチン使用と関連したがん発生リスクの可能性について論文公開

この研究では、2022年に発がん性物質であるニトロサミン(NTTP)が微量混入していたことが判明した糖尿病薬(DPP-4阻害薬)のシタグリプチン(商品名:ジャヌビア®️、グラクティブ®️)の3年以上の継続使用が、それ以外の同クラスの薬の継続使用と比べてがん発生と関連があるか、匿名医療保険等関連情報データベース(NDB)を用いて調べました。その結果、シタグリプチン使用者(149,120例、388,356人年)では9,643例(2,483.0/100,000人年)のがん発生がみられたのに対し、他のDPP-4阻害薬使用者(199,860例、503,952人年)では12,621例(2,504.4/100,000人年)であり、差はわずかでした。多変量回帰分析、癌種で分けた解析や種々の感度分析でも有意な差はほぼ認めませんでした。ただし、今後もがんリスクについて観察を継続する必要があります。

論文:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jdi.14281

プレスリリース:https://www.ncgm.go.jp/pressrelease/2024/20240902.html