トップページ > 【論文・プレスリリース】磯センター長、堀上級研究員らによる成人におけるCOVID-19罹患後の罹患後症状の発生率とリスク要因に関する論文が公開されました。
【論文・プレスリリース】磯センター長、堀上級研究員らによる成人におけるCOVID-19罹患後の罹患後症状の発生率とリスク要因に関する論文が公開されました。
本研究では、大阪府八尾市において2021年3月から2022年4月にCOVID-19に罹患しHER-SYSに登録された18歳~79歳4,185人の罹患後症状をアンケート調査で評価し、性・年齢等をマッチさせた非感染者3,382人(対照群)と比較した。その結果、感染者における罹患後症状は15.0%と、非感染者での遷延する症状と比べて約3倍高いこと、また、アルファ株・デルタ株流行期の感染者に比べて、オミクロン株流行期の感染者の罹患後症状の頻度が低いことが示された(27.0% vs 12.8%)。さらに、女性、感染前に既往歴がある者、COVID-19急性期に入院ありの者において罹患後症状の頻度が高く、また、感染前に1回以上COVID-19ワクチンを接種していた者では、未接種者に比べて罹患後症状の頻度が半分であった。
本研究は、厚生労働科学研究費補助金新興・再興感染症及び予防接種政策推進研究事業JPMH21HA2011 の助成を受けたものです。
論文:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/jmv.29928
プレスリリース:成人におけるCOVID-19罹患後症状の頻度と 関連要因の検討:地域住民におけるケースコントロール研究|国立国際医療研究センター