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【論文・プレスリリース】磯センター長、細澤主任らによる小児におけるCOVID-19感染後の罹患後症状の発生率とリスク要因に関する論文が公開されました。検討した論文について共同通信、朝日新聞等の取材を受けました。

この研究では、大阪府八尾市において2021年3月から2022年4月(いわゆる新型コロナウイルス感染症の第4~6波)に新型コロナウイルス感染症(以下COVID-19)に罹患しHER-SYSに登録された5歳~17歳までの子ども1,800人の罹患後症状をアンケート調査で評価し、性別・年齢等をマッチさせた非感染者1,341人(対照群)と比較しました。その結果

  • 感染者における罹患後症状の頻度は3%と、非感染者での2か月以上続く同様の症状の頻度と比べて約3倍高いことがわかりました。
  • 罹患後症状がある児においては、感染から半年以上経過後も5%が深刻な生活への支障があると回答しました。
  • 感染前に2回以上COVID-19ワクチンを接種していた児においては、罹患後症状の割合が半分でした。

この結果からは、オミクロン株流行期の軽症者を中心とする小児集団においても、COVID-19罹患が長引く症状の頻度を高めること、また、感染前のCOVID-19ワクチン接種がこれに対して抑制的に働く可能性が示唆されました。

論文:
https://doi.org/10.1016/j.ijid.2024.107008

プレスリリース:
https://www.ncgm.go.jp/pressrelease/2024/20240418_01.html