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【論文】細澤主任研究員らによるアフリカ、アメリカ、アジア70か国における思春期の孤独感の頻度と予測要因に関する論文がJournal of Adolescent Healthに掲載されました

細澤主任研究員、磯センター長らによる論文「Adolescent Loneliness in 70 Countries Across Africa, America, and

Asia: A Comparison of Prevalence and Correlates」がJournal of Adolescent Healthに掲載されました。

 

思春期世代の孤独感は、様々に心身の健康へ影響を及ぼすことから、近年注目されています。しかしながら、これまでの研究は欧米を中心とした高所得国で行われ、アフリカやアジアの低・中所得国における知見は十分ではありませんでした。

本論文では、WHOによる思春期世代 248,017人の調査データを用いて、アフリカ地域、アメリカ地域、アジア地域の低・中所得国を中心とした世界70か国における孤独感の頻度、ならびにその関連要因(性別、いじめられた経験、親友の有無)について国際比較を行いました。

世界的には思春期世代の約12%が孤独感を感じており、特にアフリカや東地中海地域で高い結果となりました。

関連要因のうち、いじめられた経験はほぼ全ての国で孤独感と関連したことから、思春期世代の孤独感の対策には、いじめ対策が世界共通の対策として有効である可能性が示唆されました。

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詳細は以下からご覧いただけます。

Adolescent Loneliness in 70 Countries across Africa, America and Asia: A Comparison of Prevalence and Correlates
Kenta Igami, Mariko Hosozawa*, Ai Ikeda, David Bann, Toshiaki Shimizu, Hiroyasu Iso
https://doi.org/10.1016/j.jadohealth.2022.12.029