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【論文】松村客員研究員らによる論文がJournal of Diabetes Investigationに掲載されました

松村客員研究員らによる論文「Proportion of subsequent clinic visits among persons without regular clinic visits who were screened as having hyperglycemia: A retrospective cohort study」がJournal of Diabetes Investigationに掲載されました。

この研究では、健康保険組合のレセプト・健診情報のデータベースであるJMDC Claims Databaseを用いて糖尿病関連の診療歴がなく、定期的な通院のない患者のうち、2018年度の健診時に高血糖と判定された人のその後の医療機関の受診率を調べました。その結果、全体の受診率は21.0%であり、HbA1c値が8.0%以上のグループでも受診率は3割程度と低値にとどまりました。2017年度の健診にて高血糖と診断された(にも関わらず受診しなかった)者は、2017年度の健診にて高血糖と診断されなかった者に比べて受診率が低いことが判明しました。

本研究の結果は、糖尿病に関する受診を促すための個別化されたアプローチを設計する際の有用な資料になると考えられます。実際に、第8次医療計画における糖尿病の医療体制構築にかかる現状把握のための指標の1つとして「特定健診での受診勧奨により実際に医療機関へ受診した糖尿病未治療患者」が提案されていますが、この指標定義を検討する上で本研究が参考論文の1つになると考えられます。

論文はこちらのURLからご覧ください。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jdi.13993